●夢のまた夢だと思っていた
今や子どもから大人まで幅広い年齢層から愛され、親しまれている特撮ヒーロー作品、ウルトラマンシリーズの最新作『ウルトラマンデッカー』が、2022年7月9日から放送開始される。

本作は、シリーズ前作『ウルトラマントリガー』(2021年)の数年後を舞台し、謎の宇宙浮遊物体スフィアの襲撃から人々を守るエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の奮闘と、彼らに味方する光の巨人・ウルトラマンデッカーの活躍を描く物語である。

フレッシュなチーム編成となった新しいGUTS-SELECTで、地上攻撃を担当する女性隊員キリノ イチカを演じるのは、俳優・モデルとして活躍中の村山優香。体を動かすことが大好きで、機敏かつ小回りの利くスポーツウーマンという設定のイチカと同じく、常に明るく前向きで元気いっぱいの笑顔をふりまく村山に、ウルトラマンシリーズの印象やGUTS-SELECTメンバーチームワーク、そしてイチカと自分自身の共通する部分を尋ねてみた。

――『ウルトラマンデッカー』出演が決まる以前、村山さんにとってウルトラマンシリーズにはどんなイメージがありましたか。

私が生まれるずっと前から現在まで長く続いている、歴史ある特撮ヒーロー作品という印象ですね。子どものころ熱心に観ていたというわけではありませんが、特撮作品のヒロイン演じてみたい!といった憧れがずっとありました。

――イチカ役で出演すると知らされたときは、どんなお気持ちでしたか。

最初は信じられませんでした。オーディションを受けたときはぜんぜん自信がなくて、特撮ヒロインなんて夢のまた夢だと思っていたのですが、それだけに合格したと知ったときは嬉しくて嬉しくて……。マネージャーさんが最寄り駅まで来てくれて、直接「決まったよ」と知らせてくれたんです。一回固まった後、自然に涙があふれてきて、気が付けばわんわん泣いていました(笑)

――前作『ウルトラマントリガー』や他のウルトラマンシリーズを改めてご覧になったりしましたか。

最初は勉強のつもりで『トリガー』や『ウルトラマンZ』(2020年)、いくつかの劇場版を観ましたけど、観ていくうちにどんどんウルトラマンの世界が好きになり、イベントにも積極的に行くようになりました。映画『シン・ウルトラマン』(2022年)も映画館へ観に行って、ものすごく刺激を受けました。今ではすっかり、ウルトラマンや怪獣に愛着を感じています(笑)

――GUTS-SELECTの隊員服がバッチリ決まっていますが、隊員服を着たときのご感想を聞かせてください。

私のサイズどおりに作ってくださっているので、ぴったりフィットしていると同時に、とても動きやすいんです。この隊員服を着ているからこそ、私はイチカなんだと実感がわき、演技にも力が入ります。

――イチカは機敏なスポーツウーマンという設定です。村山さんご自身はスポーツをされていたりしましたか。

運動するのは大好きです。高校時代は体育委員になり、体育祭クラス対抗競技とか、張り切ってやっていました。クラスメイトの中には体育が嫌いって子もいましたけど、みんなをやる気にさせたい!なんて思うタイプなんです。そういうところ、イチカと似ているかもしれないですね。

――好きなスポーツジャンルは何ですか。

マラソンリレーなど、走る競技が好きですね。地元・茨城の市大会でリレー選手を務めたこともあります。元来負けずぎらいなので、走るときは「誰にも負けないぞ!」という気持ち(笑)。イチカとして怪獣に立ち向かっていく際も「地球は私がぜったいに守る! 怪獣を倒す!」って思いを込めているんです。

●GUTS-SELECTメンバー

――GUTS-SELECTメンバーとなるにあたって、事前に何か自主トレをされたりしましたか。

役が決まってから、まずどういう準備をしようか考えて、100円ショップおもちゃの銃を買ってきました。それを鏡の前で構えて、カッコよくポーズが決まるよう練習してみたんです。でも、ちゃんとした構え方もわかっていなかったので、現場でプロの方に指導してもらったとき、「あっ、ぜんぜん違う」と思いましたね(笑)。最初は銃を持っていても弱そうに見えるんですよね。そこからいろいろと教えていただいたおかげで、ちょっとはカッコよく構えが決まるようになったかもしれません。

――とてもカッコいいです! GUTS-SELECTのみなさんと一緒にいるシーンが多いと思いますが、チーム全体の雰囲気はどんな感じなのでしょうか。

役に入っていない素の状態でも、みなさんの個性が強く、面白いんですよ。ムラホシ隊長の黄川田雅哉さんとカイザキ副隊長の宮澤佐江さんは特に、ギャグ言ってツッコんでの連続で、周りを笑わせてくれるんです。常に和気あいあいとした空気で、楽しんでいます。

――イチカ、カナタ、ソウマの若手隊員3人が、撮影に入って打ち解けたきっかけは何だと思いますか。

3人がTPUの訓練生時代のお話の撮影をしてた時に、山登りやランニングなど訓練をこなすシーンがありました。運動量が多く、キツかったのですが、1人がくじけそうになったら誰かが励ますとか、3人で助け合って撮影をこなしていくうち、絆が深まっていったような印象があります。カナタ役の松本大輝さんは、最初は人見知りっぽく自分を隠しているところがありましたけど、打ち解けてからはずっとギャグばっかり言ってます。ソウマ役の大地伸永さんはクールキャラを演じていますが、実際はクールとおちゃらけが半々という感じ。おちゃらけのほうがちょっと強いかな(笑)

――メイン監督の武居正能さんからは、撮影に入る前どんなアドバイスがありましたか。

イチカはしっかり者で、ひとつの夢や目標に向かってひたすら突き進む女の子だから、そういった意志の強さを演技で表現できればいいねとか、対立しがちなカナタとソウマをイチカがまとめてほしい、と言われましたね。

――ウルトラマンシリーズならではの撮影体験には、どんなものがありますか。

ムラホシ隊長から「キリノ隊員は○○に向かい、怪獣を攻撃せよ」という通信を受け、「ラジャー!」と応えるくだりですね。銃を手にして勇ましく出動していくシーンを撮っているとき「憧れの隊員になったんだなあ」と強く実感します。イチカはカッコよくて、優しくて、しっかり者で、私自身も憧れる存在。テレビを観てくれる女の子が、私もイチカみたいになりたいなって憧れの気持ちを抱いてくれたら嬉しいなって思います。

――撮影現場での、とっておきの裏話があれば教えてください。

みんなマジメな演技をしているシーンでも、撮影の合間では常にニコニコ笑っていて、本当に楽しい雰囲気が漂っているんです。ある場面でカナタが宇宙人の「人違い」に気づかず、一生懸命しゃべっているところを撮ったとき、イチカとしてはずっとマジメにしていなければならないのに、カナタを観ていると面白すぎてだんだん口がニヤニヤしてきて大変だったことがありました。テストの段階から笑いがこみ上げてきて、もうカナタのほうを見てられないって感じ(笑)。カナタの「天然」な姿も楽しみにしていてほしいです。

――最後に村山さんから『ウルトラマンデッカー』第1話の注目ポイントをお願いします。

イチカ、カナタ、リュウモンの3人がそれぞれの夢を叶えるため、GUTS-SELECTに入るぞ!と気持ちを込めるシーンです。みんな自分の気持ちが強すぎて、時にはぶつかったりするんですけれど、そんなところがすごく「青春」って感じなんです。友情や絆、勇気や感動など、3人の動きを通じていろいろな思いをお伝えすることができたら嬉しく思います。『ウルトラマンデッカー』をご覧になった人が、「あきらめない」って大切だな、夢って大事だなと思ってもらえるよう、これからも撮影を頑張っていきます。みなさん応援をどうぞよろしくお願いします!

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンデッカー製作委員会テレビ東京
(秋田英夫)

画像提供:マイナビニュース


(出典 news.nicovideo.jp)


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